五年ぶりだった。
彼女と会うのは。
別れた理由は、単純だ。
私がジャグラーをやめられなかったから。
■ あの頃
「また行くの?」
その声に、何度背を向けただろう。
光る瞬間だけが、
自分を肯定してくれる気がしていた。
でも、彼女は違った。
光らない時間も、
一緒にいたかったのだ。
■ 再会
偶然だった。
駅前で声をかけられた。
「久しぶりだね」
変わらない笑顔。
少しだけ、距離のある声。
私は、何も言えなかった。
■ あの日のホール
彼女は言った。
「まだ、打ってるの?」
私は頷いた。
でも、昔とは違う。
今は月に数回。
予算も決めている。
彼女は少し驚いた顔をした。
■ 一緒に座る
なぜか、その流れでホールへ向かった。
並んで座る。
昔みたいに。
100G。
200G。
静かな時間。
不思議と、焦りはなかった。
■ 光った瞬間
第三停止を離す。
ふわっと、GOGOランプが光る。
私は思わず笑った。
彼女も、小さく笑った。
「あ、まだ好きなんだね」
その一言で、胸が締めつけられた。
■ 本当に見たかったもの
私は気づいた。
光が欲しかったんじゃない。
あの頃、
隣にいた時間が欲しかった。
ジャグラーは理由だった。
本当は、逃げていただけだ。
■ 涙の理由
帰り道、彼女が言った。
「前より、優しい顔してる」
その言葉で、涙が出た。
勝ったからじゃない。
取り戻せた気がしたからだ。
自分を。
🎯 まとめ
ジャグラーは、ただの機械。
でも、
そこに流れた時間は本物。
光る瞬間より、
誰と見たかが大切。
消えない光は、
思い出の中にある。




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